クトゥルフシナリオ「愛でる者」 情報源
・久津見との会話
久津見は、民俗学、主に昔の伝承などを調べている。そして、この土地でもそのような伝説「人苗花」と呼ばれる伝説を知っている。もうすでに、この神話を知る者はほとんどいない。図書館の民話を読んでその事実を知ったのである。
『人苗花』の伝説は、以下の通りである。
昔、多くの人間から植物が生えるという奇怪な現象が起こった。植物は、人間に種を植え付け苗床にし、栄養を吸収し急激に成長し、苗床にしていた人間を引き裂いて殺してしまうのだ。その事からこの植物を人苗花と名付けられた。
恐怖のあまり体を切り裂いて取り出そうとする者も現れたが、種を肉から取り外そうとすると発芽しようとするため、ほとんどの場合は死んでしまった。
この植物を恐れた村人は、この土地を納める神に救いを求めた。その結果、植物は、殺され村には平和が戻った。
・柊木神社
古くからこの村を納める比較的大きな神社である。山の上に建てられた神社である。柊神社の分家にあたり柊神社とは、かなり離れている。信仰している神は同じであるが、タケミカズチを主神として信仰している柊神社と違い経津主神(ふつぬしのみこと)を主神として崇拝している。
神社には、ご神体として日本刀が収められている。この刀自体は、無名の剣であるが、一族代々受け継がれている日本刀であり、書物には、この刀には、魔を払う力があると記述されており、現代でも信仰されている。
ご神体であるため、祭事にのみ見る事が出来る。祭事は2回あり一般に公開される「退魔の義」が行われ、その二か月ほど先に正式に公開されていない本来の「退魔の義」がある。
『退魔の義』では、鬼に見立てた人間を剣の舞いによって浄化するという筋書きである。
日を変えて行っているのは、本来、退魔の義は、神聖なものであり、身を清めたものしか入る事が許されないからである。
神社の多くには、滝があり、その裏には祠がある。そこに宝剣が収められている。
フツノミタマのレプリカである。
鳥居の奥には、関係者以外立ち入り禁止ですと止められてしまう。
神社の御利益としては、勝負・開運厄除 スポーツ振興 足腰健康 家内安全 交通安全などである。
※実在する柊木神社とは全くの無関係である。
古い石で造られた階段をかなり上がると大きな石造りの鳥居が見えてくる。
そして、鳥居をくぐると張り詰めた雰囲気のある神社にでる。煌びやかな造りではないが、凛とした趣ある神社には、数人の巫女と参拝客がいる。
おみくじやらお守りも社務所で売っています。
おみくじは1D6で
1 大吉
2 吉
3 中吉
4 小吉
5 末吉
6 凶
です。
書物を見せてもらうならば、従業員に話かけ、神主の柊木 琴音を呼んでもらい、説得、もしくは、信用をする。
すると「今は、忙しいから手伝えないが、神庫に過去の文献などがあるので見てくれて構わない。」という話をされる。
書物を『図書館』で調べ直すと人苗花の物語には続きがある事が分かる。
神によって殺された人苗花は、死滅した。しかし、一本の人苗花は、死の淵に一粒の種を残し川へと流した。そのまま、種はどこかへ消えてしまったという。
・参拝客
ここには、神の声が聞こえる巫女さんがいる。しかし、今は、いない。
最近、「転生教」だとか訳の分からない宗教団体が流行っているらしい。
しかし、古くからこの村は、柊木神社が収めていた。村の人間は困った時は、この神社の巫女さんに相談するし、家を建てる時なんかの祈願や結婚式なんかもここでやる。
伝説については知らないが、この村の歴史を代々保管しているのでもしかしたら載っているのかもしれない。
・巫女
柊木神社で働く巫女は、それほど、数が多い訳ではない。
しかし、それでも、4人は、確実にいるだろう。どの巫女さんも美人ぞろいである。
事件後は、彼女達は、ばたばたとせわしなく、神社の奥の方へ行ったり来たりしている。
彼女達は、探索者が質問してくると実に好意的に話をしてくれる。
彼女達から得られる情報
・もう少し来るのが早ければ、退魔の儀でお祭りをしていたのにみたいな話がきけます。
・転生教については、彼らの神社は不干渉を貫いている。信仰は自由ですから
・今、ちょっと準備がありまして、皆ばたばたしているんですよ。(詳しくはあまり語らない。)
・神の声が聞こえる巫女というのは、この神社の神主の孫の柊木 鈴音(ひいらぎ りんね)さんですね。小柄な可愛らしい方ですよ。ちょっと、痛い雰囲気だと感じられるかもしれませんが・・・
・鳥居の奥には、滝があるんですけど、神聖な場所なので関係者しか入る事が出来ないようになっているんです。
・図書館
かなり古いが大きめの図書館である。
人苗花に関する文献は、久津見の言っていた内容と同様のものが見つかる。
関連のある事件を調べるととある町で変死事件があったと書かれた記事が見つかる。
『人間の体が引き裂かれるような状態で発見されるという事件が起こった。
死亡推定時刻もほとんどが夜中で、その時、誰かと接触した人間がいないかを捜査したが、犯人の特定をすることは出来なかった。』
柊木神社
『古くからこの土地を納めてきた神社である。本家は、東京の柊神社である。
武神を崇めている事もあってか、儀式事態も剣を使ったものが行われる。
昔から強く力を持った家であったため、気に入らない人間を呪いつきとして殺していたという話もある。』
『キーワード:退魔の儀』
・破魔の儀
昔は、破魔の儀という厄災を断つ儀式があり、その方法とは、身をしっかりと清めた巫女が取りつかれた人間の首を日本刀で断ち、祝詞を唱えながら火葬する。その後、首を切った巫女は、1か月の間、神社の奥にある滝にある洞穴で誰とも会うことなく生活しなければいけない。というものであり非常に狂気的なものであった。
・退魔の儀
年に二度行われる恒例行事である。と言ってもそのうち一回は、神社の関係者しか見る事を許されていない。
公に公開されている退魔の儀を『魔祓い』、公開されていないものを『鬼祓い』としている。
方法は、同じ名称でも方法は少し違う。
『魔祓い』
神社の『神楽殿』で行われるものである。笛に合わせて剣を持った巫女が舞う。
その舞いは一時間ほど続く。そして、最後には、木と藁で組み立てた悪魔のようなものを切り裂く、それを持ってこの儀式は終了する。
この時には、同時に神社で祭りが催され数十の屋台が出てこの辺りでは結構、有名なお祭りである。
『鬼祓い』
神社の奥にある滝の元で行うものである。人形を斬る事自体には変わりがない。しかし、その木は、人の姿を模して作られている。服を着せられており、影だけ見れば、本物の人のようである。そして、切った後、洞穴に籠り三日、滝に打たれるのである。
これは、昔からある行事である破魔の儀が元になっている。
イベントの聞き耳に成功しニャル様に興味を抱かれた探索者は、「ふふふ」という笑い声が聞こえる。
そして、振り返ったり声のする方向を見たりすると、誰もおらず一枚のメモが置かれていることにあなただけ気づくでしょう。
メモを取るか、取らないかは、探索者に任せる。
『同物同治
中国の漢方の歴史には、悪い部分を治すには悪い部分と同じ部分を他の存在からもらい食べると治ると言われている。つまり、心臓が悪いならば、健康な人間の心臓を食べると治るという事である。
現代では、他の動物を代用として使うが、古代では、人間の治療には人間の肉体を使うのが正統である。
魔を払う儀式でも少し類似するものがある。これは、同物同治の概念とは反対で悪い場所と悪い場所を食べる事によって魔同士が争いあって両者とも死滅するというものである。』
・警察
事件の詳細
探索者に質問されても警察は、あまりこの事を話したがらない。
「言いくるめ」「説得」「信用」などを使えば「内緒にしてくれよ。」とこっそり教えてくれる。」
警察に過去の事例を調べるとこの村では過去にも何度か同じように肉体が引き裂かれたような遺体が発見されることがあったそうである。どれも変死体ではあるが、明らかに内側から引き裂かれているのにもかかわらず、その原因が一切分からないという。
宗教団体について
怪しげな宗教団体が最近、流行している。別段、悪さをしているとかそう言う話ではないが、世界は一度壊れて再構成されるべきだという旨の理念で動いており、大いなる神によって再構成された世界は皆が平等である世界であるという事を信じている。
構成員は、事業に失敗したものや学校などでイジメに遭っているものなど社会で挫折したものや社会に不平等を感じる者などが多い
警察も彼らの動向には、注意をしている。
宗教団体の場所も教えてくれる。
・アスレチック
自然の豊かな場所で綺麗な川や森がある。釣り具屋や水着、キャンプ用品のレンタルなども行っている店がある。
何人か観光客と思われる人間がちらほらいる。
<目星>
川の水は飲めそうだ。
釣りをする場合は、<幸運>に成功すると1D6を振り結果を出す。
1 ナマズ
2 鮎
3 ヤマメ
4 フナ
5 オイカワ
6 メガネ
何かが釣れる。
・旅館
木造の旅館で掃除が行き届いている。露天風呂がありこの辺りでは、かなり上質な宿である。
旅館の女将は、柊木 咲という女性がやっている。
彼女の料理は毎日1D100ぐらいのうまさである。
昔は、柊木神社に訪れたお偉いさんのための宿として使われていたのを改装して旅館に変えた。
岡崎の部屋
岡崎の部屋は、現在使用されていない。所持品なども押収されており、回収は困難だろう。
中に入って探す事も出来る。
「目星」に成功すれば、ゴミ箱に紙屑が捨てられたままになっているのが分かる。
紙には「0×××-119-2296 09×-375-64××」と書かれている。
これは、宗教団体の支部のある場所の電話番号である。それを知るには、かけてみるか、携帯電話でネット検索するなどするとどこに繋がっているか分かる。
携帯電話の番号の方は、かけてみないと分からないと思う。もしかしたら、何かしらの方法を探索者が知ってるかもしれないが・・・
携帯電話の相手は、二葉(仮)である。
『電話をかける』
電話をかけると二葉が電話から出る。「はい。どなたでしょうか?」という感じである。
自分から積極的に名乗ろうとはしない。
岡崎の事を尋ねると「ああ、教団を脱退するとおっしゃっていました。助けてほしい、殺されるとおっしゃっていましたが、教団は、そんな酷い事をする場所ではありませんから、大丈夫ですよ。」と言ったら切ってしまわれました。
彼は、この件が教団の関係している事件だとは疑ってもいない。しかし、もし、死んだ様子などを教えれば、教団の陰謀に気付き、朽木へと牙をむくことになる。
・転生教 支部
転生教の支部が設置されている。支部なので大した造りではない。
木造の住宅の横に小さな教会のようなものが設置されているだけである。周囲は、柵に囲まれており入る事の出来る場所は、正面入り口からだけのようである。
夏の野菜などが栽培されている。大きめの宿舎もあり、それはコンクリートで造られているようである。
人の姿は、ほとんどなく畑仕事をしている人、掃除をしているものなど色々がいる。
倉庫1
倉庫は土で汚れており開けると土埃が舞う。農具などが収められている。
<目星>
非常に使い込まれた農具である事が分かる。
倉庫2
使われていないストーブなどの機械類が収納されている。
<目星>あまり使われている印象はない。
教会?
白い綺麗な教会であり木製の扉が閉じられている。
中は、いくつもの長椅子が置かれ、奥には、名状しがたき形状の何かが祭られている。
無骨な造りであるものの、その姿は、人を圧倒する存在感を放ち、言いようもない不安感を掻き立てる。しかし、不思議と不快な感覚はしない。紛れもない芸術作品である事が芸術の知識のないものでもわかってしまう。
探索者は<オカルト>を振る事でこんな神は存在しない。と言う事が分かる。
像は、完全にただの芸術品であり、かの天才芸術家『龍驤 真』が手掛けた作品の一つである。(別シナリオ『愛しきものへ』で登場するキャラ)
※この情報は、完全に作者の遊び心なので、詳しく明記する必要なし。ただ、どうしても、知りたがった場合、これ以上、特に何もないよという意味を込めて教えるのはあり。
教会自体は、綺麗に清掃されている以外、特に変わった様子はない。
転生教について
この宗教団体は、「世界は、一度大きな存在によって壊され、再生しより良い世界に生まれ変わる。より良い世界では、皆が平等に生きられるのだ。」という話を元にご神体を崇拝する事によって祈りの力が、大いなる神を呼び覚まし世界を生まれ変わらせる。と信じられている。
入信者の多くが人生や社会に絶望したものばかりであり、彼らは一度神秘体験を受けそれからは、信徒として盲従する。
彼らが仲間に入れる方法は、様々であるが一番は、『酒』である。その酒を飲むと大いなるものに出会う事が出来るという。
信者たちは、自分達の財産を納めたり、宗教団体の命ずることをそのまま遂行する操り人形のようになっている。
そして、毎夜、崇拝の儀式と言う儀式でMPを杖に吸収させている。
この杖は、崇拝者のMPをかなり吸っているので異常な量のMPが内包されている。
これは、いつかくるヨグソトース招来のための準備なのである。
神の酒と呼ばれるアーティファクトである。
これを飲んだものは、一時意識を宇宙に広げ、ヨグ=ソトースと対面する事が出来る。
POWの値に成功したものは、はっきりとその姿が見えるが、POWの値に失敗したものには、その絶対的な存在感を感じるが、姿ははっきりとはしない。
酒を口に含んだその瞬間、探索者の意識は、テレビの電源を切ったように唐突に途切れる。
意識が戻るとそこは元居た場所とは明らかに違うとはっきりと分かるだろう。
上も下も右も左すら曖昧な空間にあなたはいた。まるで深海を漂っているような感覚
あなたは、そんな奇妙な空間の中、何かに導かれる感覚がする。心臓が握りつぶされるような強烈な不安を感じながらもあなたは、その導きに抗うことは出来ない。
少しずつ進むと次第に何かの姿が見えてくる。
<成功者>
その姿は、玉虫色の泡であった。ブクブクと泡を立てながらそれは、膨張と収縮を繰り返している。
そして、その泡の塊は、泡立ちながらも何かの姿を模っていく。それは、瞳であった。人一人分ほどの大きさの瞳がじっとあなたの存在を見つめている。
あなたは、心の奥底から湧き上がる恐怖で身じろぎ一つすることが出来ない。
ゆっくりとその泡は、あなたに近づいていき、そして―――
その瞬間、あなたは、目を覚ます。自分の出会った存在が瞳に焼き付いている。恐ろしい存在、そして、絶対的な存在を目の当たりにした探索者は、SANチェック
<失敗者>
それが何であるか、あなたは分からない。しかし、その姿には、背筋の凍るような恐ろしさがある。そして、実際にそれは確かに存在していて自分と言う存在は、何をする事も出来ないという心地よい絶望があなたの脳を支配する。
その何かは、あなたに近づいてくる。そして――――
その瞬間、あなたは、目を覚ます。自分の出会った存在の記憶は、はっきり残っている。
その強大さを思い出すだけで心臓が潰されそうだ。
そんな恐ろしい経験をした探索者はSANチェック
その後、POW成功者は、1D10/1D100のSANチェック
POW失敗者は、1D6/1D10のSANチェックがある。
そして、1D6+3のクトゥルフ神話技能を得る。
もし、これによって発狂した場合は、『大いなるものを無条件で崇拝する狂信状態になる。』
『大いなるものを無条件で崇拝する狂信状態』
大いなる存在である神の存在を信じ、神の力になろうとする。
特に何か探索者に方針がなければ、教団の命令に従うようになる。
儀式として毎日、夜に崇拝の儀式が行われMPを全て奪われたり、金品をお布施として納めようとしたり、とにかく、神のために何かしなければいけないという使命感に駆られるのである。その為に人を殺す事も躊躇しない。
そして、もう一度、大いなる神に出会いたいという欲求が日を追うごとに強くなる。
この状態になった場合、1D6日間 継続される。
精神分析を行えば、正常な思考能力を得る。
畑を耕している信者
「古畑 耕蔵(ふるはた たがやすぞう)」
畑を耕している男は、かなり高齢の男性で日によく焼けて肌はとても黒い。ごつごつとした手は長い間畑仕事を続けてきたのだと感じさせる。彼は、まだ、緑色のトマトをちぎって捨てている。
Q1「何をしているのか?」
「劣等種を間引いているんだ。劣等種は育ち方も形も悪いからな。早い間に間引いて良い実に良く栄養が行くようにしてるんだ。」
これ自体に深い意味はないがまあ、悪魔の植物が弱体化してる理由に関係するので・・・
Q2「なぜ畑を耕しているのか?」
俺は、金もなんもないからな。畑でも耕してみんなの助けになればいいなと思ってな。
Q3「なぜこんなところで?」
俺は、昔から畑仕事をしてきたんだが、ちっとも良くならない。値がついても大した額にならない。こっちは、つきっきりで面倒を見てるのに割に合わない。
だから、神様にお願いしてんのさ。もっと、良い世界にしてくれってな。ふふふ
Q4「おかしいとは思わないのか?」もしくは、神様を侮辱するような言動
そんな質問を探索者がすると男は怒りを露わにして「何がおかしいって!? お前たちは、神を見ていないからそんなことが言えるんだ。神様はいつか、この世界を壊して作り直してくださる。もう、いいだろ。俺は忙しいんだ。」と言って畑仕事に戻ってしまう。
掃除をしている人
「深海 レ子」
かなり若い女性である。整った顔立ちの綺麗な女性であるが、その表情に覇気が感じられない。そのせいで、整った顔立ちは、陰鬱な雰囲気をまといどこか近寄りがたい。
彼女は、裕福な家庭で育った。大学まで順調に暮らしてきた彼女であったが就職先で酷い嫌がらせを受け、そして、最後には、同僚のミスを押し付けられクビにされた。その後は、色々なところでバイトをしながら生活するフリーターになり、その給料のほとんどをお布施として納めている。
Q1「何をしている?」
「何って決まってるでしょ。掃除をしてるのよ。」
Q2 「なんで掃除しているのか?」
「別に掃除をするのに理由なんていらないと思うのだけど?」
Q3「神様を信じている?」
「信じるも信じないもないわ。げんに私達は、神様を見てるの。神様は存在するのよ。」
Q4「ここのトップについて」
来栖様ですか。来栖様は、ここにはおられない。私もお会いしたのは数回程度です。
ここは基本的に幹部の朽木様が担当しておられるのです。
朽木についての情報
信者との関わりが深いため、この土地で司教として存在する。
植物などが好きで信者たちに植物に関する知識などを披露する事も
昔から植物に関する研究をしていたようで教団に入った今でも村で植物の研究をしているそうである。
朽木をネットで検索すると
植物の遺伝子操作の研究をしている事が分かる。繁殖力を増やすことや、特定の性質を持たせる研究を行っていることで有名になったことがある。
その後は、業界からまったく姿を現さなくなったため、情報がない。
朽木との面会
朽木と話をしたいと言えば、信者たちが彼との出会いの場をつないでくれる。
朽木は、宿舎にある応接室に探索者達を呼び寄せるだろう。
朽木は、探索者に対して非常に好意的に接しているので親身に話を聞いてくれるだろう。
Q1 「神を見る事が出来るというのは本当ですか?」
「ええ、個人差はありますが、確かに神と出会う事が出来ますよ。」
Q2 「この宗教が信仰する神について」
「大いなる神は、まさしく、我々には及びもつかないような強大な力を持っておられます。そして、神から慈悲を賜ったものは、新たな境地にたどり着けるのです。
皆様もお会いしていただければ、かのお方の素晴らしさに気付き、すぐに大いなる神の信徒になる事でしょう。」
Q3 「岡崎について」
「ああ、岡崎ですか。医療事故で亡くなられたと聞いています。悲しい事です。しかし、彼もまた大いなる神の信徒でありました。きっと、彼も魂は大いなる神の元に行き救済されている事でしょう。」
Q4「人苗花について」
「人に寄生する植物ですか・・・。虫などに寄生する植物であれば存在はしたと思います。しかし、私の専門とは少し離れているので詳しい事は言えないが、おそらく人間に寄生するようなものは今のところ発表はされていないと思います。」
心理学を使用しても彼は、嘘は言っていない。と感じる。彼は、人苗花について聞いても「そんな植物について発表はされていないはずです。」と言葉を濁す。
特定イベント
もし、探索者が教団に入りたいと申し出てきた場合、朽木は、快く受け入れる。
「もし、教団に本気で入団なさりたいなら、どうぞ、今日一日ここに泊まって見学していってください。」というような事を言う。
そして、もし教団に対して好意的な態度を継続してとるようなら『神の酒』を探索者に飲むように勧めてくる。そして、それを飲み無事にこの世界に戻ってこれた場合、探索者は、SAN減少がどうあれ、意識を失い教団の宿舎のベッドで目を覚ます。
その時には、種は抜き取られているが、発狂した探索者は、狂信状態になり大いなる存在を崇拝する信徒の一人になっているだろう。
応接室
探索者が朽木と面会する場合通される待合室は、この応接室である。
高級そうなソファと机が置かれた部屋である。壁にはいくつもの資料が棚に綺麗に収納されており、他にもお酒などが並べられた棚もある。
他にも冷水器が置かれている。
<目星>に成功すると酒の入った棚にラベルの付いていない酒瓶が収納されいることに気付く。神の酒です。持って帰っても別に支障はないよ。
食堂
木製の机がいくつも並んだ部屋である。部屋の手前には、調理場があり、料理人が仕事をしている。
この職員も教団の一員である。
食事は、決まったものが出されるため、選択は出来ない。
目星をしても塵一つない綺麗な部屋だと感じるだけである。
瞑想室
畳の敷かれた部屋でそれ以外は、全くと言っていいほど何もない。
数人が座禅を組んでいる。神にもっとしっかり出会うためには自己を見つめ精神を鍛え上げる必要があるからとか、そんな理由で良い。
<二階>
本棚
沢山の本が収められた本棚がある。宗教関連の本が多い印象を受ける。
<図書館>に成功すると『神酒』という本がある事が分かる。
古来より酒は、神の供物として代表的なものである。日本最古の酒と言えば、米を口に含み咀嚼(そしゃく)したものを吐き出し発行させるという『口噛み酒』である。
これは、処女の清らかな乙女でなければ作る事が許されない神聖な酒であったとされる。
キリスト教でもワインを神の血とする信仰があり、そのほかの信仰でも酒と神を組み合わせる事が多い。
酒を飲むことによって神と出会ったり、力を得たりするなどの伝承も存在している。
部屋
四人部屋になっており、少し窮屈な印象を受ける。
ほとんどの人間がひどく疲れたようすで眠っている。
これは、儀式によってMPを全損したからである。
倉庫
ドアは、鍵がかかっている。<鍵開け>に成功すれば開ける事が出来るだろう。
倉庫には、いくつもの神の酒がしまわれている。
二葉との接触
朽木と出会うと探索者は、二葉とも出会うことになるだろう。
それほど、大柄ではないが別段、小さい訳ではないといった感じの平均的な男性である。
温和そうな顔をしているが、どこか、影のある印象を受ける。
植物の手入れなども最近では彼が行っている。
元、朽木の高校時代の後輩で朽木の事を尊敬している。入信して間もないが、自分は、朽木と古くからの付き合いのおかげで、世話係のようなものをしている。
宿舎の人間から得られる情報
1.「社会で生きるのがつらくなった人間が集まっている場所だ」
2.「植物の事なら朽木様にお聞きになるのが確実だ。あの人は、植物に関して深い知識を持っておられる。ここら辺で咲いている花は基本的に朽木様が育てていらっしゃる。」
3.「みんな疲れているから、気を使ってやってほしい。理由は、色々だよ。夜に作業したりとかな」
4.「その辺の神は、願ったってインチキだが、うちの神様は違う、確実に存在するんだ。あんたも入信すればわかるさ。」
5.「朽木様は、ここに住んでいらっしゃるからな。商店街の近くの一軒家だ。ここにいなきゃ大抵、そこにいる。」
6.「ここの連中は、柊木神社を信仰しすぎなんだよ。気持ち悪い。」
7.「朽木様は、信者のみんなにとてもよくしてくれている、この前もここの庭でパーティをしたんだけどね。照明やら食材やらの手配をみんなやってくださってね。」
<イベント>
出る時
KPは、非公開でロールして前回、<聞き耳>に成功した探索者に以下の情報を与える。
女性が通りがかる。
1~50 「会いたいなら飲めば良い。知りたいなら飲めば良い。だけど、深く知る事が幸せとは限らない。」という女性の声が聞こえる。
51~00 「飲まなきゃ始まらない。ほら・・・」という女性の声が聞こえる。
<朽木失踪イベント>
ある程度、情報が集まった状態で教団に行くと探索者は、少しざわざわしているように感じる。
何があったのかと聞くと「朽木様が行方不明」という事が分かる。家を訪ねても誰も出ない。いったいどこに行ってしまわれたのか・・・
「もしかしたら、神社の連中が、さらったのでは・・・?」などという事も言っている事が分かる。(勿論、完全に適当な情報だが・・・)
商店街
にぎやかの印象のある商店街である。八百屋や魚屋、肉屋などを始め、電気屋や本屋、コアな専門的な道具が置かれた店もあるようである。
ある程度のものであれば、ここで購入できる。
勿論、明らかにパワーバランスを崩すようなものは禁止
懐中電灯などは普通にある。
神社近くの川
※この川は、神社の奥の滝から来ている。そして、この町のほとんどの田畑がこの川の恩恵を受けていると言ってもいい。
この村で育った農家の人間は、川の存在に感謝している。
綺麗な水の川である。水の勢いもそれほどある訳ではない。魚が何匹か泳いでいるのが分かる。
ニャル様の助言・情報提供
柊木神社
『柊木神社は、古くから呪いを解く技術を持っている。清浄な剣の力によって魔を祓うのだ。しかし、神に愛されたあの一族は、同時に人間を呪う事も可能であろう。
血に汚れた一族を許してはならない。』
『神は、自分の倒した存在を家来とし、自身に奉仕させる事があったという。
これは、日本神話も例外ではなく、勝負をして敗北した神に命令をするなどと言う話は、それほど珍しいものではない。
この土地を納める武御雷も例外ではない。』
『嘘も真実もあなたが判断するの。ねぇ、彼の言葉は真実なのかしら?』
『信仰は人を盲目にする。強大な信仰の前には、悪すらも正義になる。』
朽木の屋敷
非常に大きな二階建ての洋風の屋敷である。この和風な造りの家が多いこの町では、かなり異彩を放っている。
※屋敷に対して<目星>やしっかり見る宣言があれば記憶しておくこと。
目星をしても情報は、特に得られない。
教会に行った場合のみこの場所は公開される。探索者が朽木の家を聞いていればだが・・・
この屋敷には、夕方に訪問しても誰も出てこない。研究室で作業しているからである。
探索者がこの家に秘密があると勘づいたら<朽木失踪イベント>起動
洋館を尋ねると<朽木失踪イベント>発生前は、二葉が探索者を迎えてくれる。
何か話があると言えば、「まあ、お茶でも出すよ。」と言って中に入れてくれる。
しかし、<朽木失踪イベント>が発生する前は探索が困難なため公開する情報は一階だけでよい。
というか、公開しなくても良いレベル。
洋風で造られた外見と同じように内部の洋風な造りをしている。
いくつかの部屋へ続くであろう木製のドア。そして、目の前に二階へあがるための階段が見える。
イベント前の話し合いで『岡崎の死』などについての話をした場合、事件については一切話さないが、「もし、これが人の手で行われた事件だったなら、罪を償ってもらいたいですね。」というニュアンスの言葉を発言する。
これは、二葉が朽木を殺す決意をしており、そして、また朽木を殺した自分すらも殺さなければいけないと思っている。
0コメント