クトゥルフシナリオ「愛でる者」イベント
<朽木失踪イベント>
<屋敷を訪ねる>
屋敷を訪ねると電気も何もついていない事が分かる。
玄関から侵入する場合は、鍵が掛かっているので<鍵開け>が必要である。
まあ、窓から侵入するとか、色々出来ると思うので、なんか良さげなアイデアがあれば、よろしく。
中も同じように真っ暗であるが電気は付けようと思えば付けれる。
※シナリオの都合上、夜中に行ってくれないと困る。(地獄の植物が死ぬ)
警察を昼間は徘徊させてもらえると牽制にはなるかな?
・キッチン
台所と食事をとるための机とイスが置かれた部屋である。部屋の右側に木製のドアがある。(リビングのドア)
<目星>
綺麗に使われたキッチンでマメな人間が掃除をしているんだなと感じる。
・リビング
大きな液晶テレビやソファが置かれた部屋で壁には、写真や絵が飾られており、高級感のある部屋だと感じる。
<目星>
机に最近使われたと思われる腹痛の薬の空箱がある。
朽木が服用していたものである。
・研究室
研究室には、壁を覆いつくすようにびっしりと収納された本棚やいくつもの植物に関する文献の、種のサンプルや顕微鏡などが置いてある。壁際には、カーテンに覆われた棚がある。
<目星>
入って突き当りの本棚には基本的に大量の本があるのだが、左側は、まだ半分ほどしか埋まっていない。そんな光景になんとなく目が行った探索者は、本棚に収納された手帳を見つける。
朽木の手記
私は、あの奇跡の植物に出会った。この世のものとは思えない植物だが、あの急激な成長速度は、他の植物に遺伝子を組み込めば、とんでもない発明が出来るのではないだろうか。
例えば、トマトを植えればすぐに成長しトマトが出来る。そんな植物の可能性だ。
研究にとりかかってみると何人もの犠牲者が出始めた。やはり、その対策が先か・・・
優良種の掛け合わせと言うものがあるが、優良種と優良種を組み合わせれば、より優秀な個体が出来上がるという事だ。その逆に劣等種を混ぜていけば、弱体化させることも可能だろう。
新しい植物が生まれた。少し弱体化させた個体だが、成長速度は、母体と同程度まで近づける事が出来た。もう、アレは用済みだ。
しばらく、研究を進めているが、致命的な欠陥を修復する事が難しい。
新しく二葉という大学時代の後輩が教団に入った。あいつも遺伝子の研究をしていたはずだ。勧誘してみよう。
二葉が研究に参加する事になった。あいつは、紛れもなく天才だ。そう確信している。俺の研究を数日で飛躍的に進めた。なぜ、こいつが教団に入ったかと思っていたが、こいつの才能に嫉妬した奴らがいたのではないだろうか。確かに嫉妬心を抱いてしまいそうな才能だ。
副産物として、人に植える種が出来た。相変わらず致命的な欠陥を持ってはいるが、逆に今回は、それが功を奏したといった感じだろうか。
正義感の強い二葉には、この種を教団幹部に流しているなど知らしてはいけないな。
岡崎を殺すように命令が来た。あの種を使うのが良いだろうか。
岡崎も馬鹿な奴だ。教団を抜けるなど言い出さなければ死ぬこともなかっただろうに・・・
予定外の事態が起こった。まさか、目撃者がいるとは思わなかった。
だが、目撃者にも同様の処置を行った。誰かに言ったところで狂言扱いされるのが関の山だろう。
分かりづらいので、簡単に説明すると本棚は、階段を隠すために設置されており、青い本棚には、目星で分かる通り、本が少なく動かす事が可能です。
朽木は、この本棚を動かし、地下へと向かっていたのです。
中をのぞくと地下へつながる階段がある事が分かる。
階段を下りれば最終イベントが発生する。
最終イベントは最後に記載
<資料室>
床が抜けそうなほどのいくつもの本が本棚に収納されている。
<図書館>に成功すると雑多な本が多い印象を受けるが、その一部に気になる本を見つけた。
プランタ・タルタリカ・バロメッツ
木はヒョウタンに似ているものの、ヒョウタンとはまったく違う特徴がある。まず、引っ張っても曲がるだけで折れない、異常な程柔軟な茎をもっている。そして、時期が来ると実をつけ、これを採取して割れば中から子羊が収穫できる。ただし、この子羊は肉と血と骨を持っていても、生きていない。しかしながら、実が熟して割れるまで放置しておくと、生きたまま羊が顔を出す。鳴き声は「ぅめー」。そして、茎と繋がったまま、木の周りの草を食べて生きる。しかし、草がなくなると、やがて飢えて木とともに死んでしまうのだと言う。近くに畑がいると食い散らすそうだ。バロメッツの周りにはこの死んだ羊がある時期に集中して山積みになる。それを求めて狼や人があつまって来るのだと言う。この羊は蹄まで羊毛なので無駄な所がほとんど無く、寧ろその毛は金色なので、重宝された。肉はカニの味がするらしい。
<朽木の部屋>
机とベッドが置かれただけの部屋だ。
<目星>
生活感があるものの本当に寝て起きるだけの部屋だったのではないかと感じさせる。
客間1 ※この部屋は二葉が使っていたものである。
入ろうと扉を開いた瞬間、鉄臭い匂いが広がる。扉を開いてしまったあなたの目の前には、一人の死体が目の前に現れるだろう。いや、もはや、それが人としての形を成していないのだ。普通の人間が見れば、それが人の死体であると気づくのに数秒の時間を要するだろう。
しかし、探索者達は、知っている。部屋中を飛び散る血も辺りに散乱した肉片、そして、ぐじゃぐじゃに引き裂かれた肉体が一粒の種によって行われた現象に非常に酷似している事に、何度見ても慣れることのない光景に探索者は唖然とするだろう。
SANチェック 1D3/1D6
部屋は辺り一面、真っ赤に染まっている。
パソコンの置かれた机、小さな本棚、ベッドが置かれている。死体は、窓際に倒れている。
パソコンを調べるとパスワードを入力しなければ開かない。
<コンピューター>を使えば開くだろう。
パソコンには、以下の内容が見つかる。
まさか、こんな事になるとは、思いもよらなかった。
人を殺す事のために研究をしていたなんて、許されていいはずない。
俺がなんとかして止めなければ・・・。
思考を整理するためにキーボードに打ち込むことにする。
あの植物を朽木の寝ている間に埋める事にした。種の研究は俺もしていたから盗むのはそう難しい訳じゃない。
それに埋め込むこと自体は、難しい事ではない。種には魔術が埋め込まれていて、生き物の中に入る様になっているのだ。
あの植物は、きっと神様のようなこの世ならざるものなのだろう。私は、あの神様と出会い色々な魔術と言うものを教えてもらった。
物を光らせる魔術を得た。他にも俺の身に余るような強力なものも教えられたが試す気にもなれなかった。メモを取ったが誰かの助けになるだろうか・・・
本当は、種を出す木から根絶してやりたかったが、どこにあるのかも下っ端の私には教えてもらえない。
私に埋め込んだ種も活性化しているようだ。今こうしている間は大丈夫だが、おそらく、眠ったら私は死んでしまうだろう。それでいい。人を殺したのだ。当然の報いだろう。
<目星>
死体の腕が何かを握りしめているのが分かる。
死体は、一枚の紙を握っている。
『光を灯す』魔法の方法が書かれている。
『光を灯す』
MPを1D6消費して物質を光らせる事が出来る。持続時間は、追加MP1につき10分間である。光を灯すを使用した時、探索者は、正気度を1失う。
本棚
本棚には、血がびっしり付いており、何の本かを調べるのには時間がかかりそうである。
<本棚>
『植物についての研究』
私が研究に携わったこの植物には、特殊な性質がある。
まず第一に成長速度である。この植物は暗闇に反応して数分でみるみる大きくなっていくのだ。
そして、この植物は、光を嫌う。芽が出ないようにしたければ、常に光を浴び続ければいい。
光を浴びている間は、種は、宿主の体力を奪うだけで発芽する事はない。
その代わり傷を負うと治らないので注意が必要である。
<ベッド>
ベッドの横にはラベルのない酒瓶がある。神の酒である。
倉庫
色々なものが適当に置かれている。
※やさしいKPは、ここでお助けアイテムをあげても良い。
客間2
特に何もない。元従業員の部屋
最終イベント
地下室
KP情報
この部屋は、植物の研究をするために作られた暗室である。
なので、視力を使う技能には-20%の補正がかかる。
ただし、暗視ゴーグルを着用している場合、マイナスはない。
朽木がいるが手には拳銃が握られている。理由としては、植物が急激に成長し自分を襲ってきた時のための護身用である。
朽木は種に体力を奪われており、非常に消耗している。
階段を下りると木製のドアがある。その横に一人分の暗視ゴーグルが掛けられている。
<聞き耳>を立てると何か物音が聞こえる。
ドアを開けるとそこは真っ暗な部屋だった。電気も切れているのか付かない。というよりもつかないように細工してあるのだろう。
暗視ゴーグルを付けている探索者は、部屋の奥に一人の人間がいる事に気付く。
あなたが気付いたのと同じタイミングでそこにいる人間もあなたの存在に気付き「誰だ? 誰の許可を得てここにいる!」と怒鳴って近づいてきます。その声にあなた方は聞き覚えがある。そう朽木の声である。
「お前たち、まだ生きていたのか。もう良い。ここまで来たという事は、我々の研究を知っているという事だろう。ここで死んでもらう。」そう言って朽木は、拳銃を取り出す。
戦闘開始 ※種を排除していない場合は、応急処置でも回復しない。
朽木ステータス
STR 14 CON 13 POW 12 DEX 14 APP 15 SIZ 13 INT 13 EDU 18
HP 5 MP 12
技能
こぶし 55% キック30% 拳銃 30% 回避 30%
死亡・気絶判定の場合イベント開始
発芽イベント発生
急に朽木が苦しみだす。腹を抑えてなんどか唸ったそして、まるで、風船が破裂するように朽木の体が引き裂かれる。
辺り一帯に血肉が飛び散り、強烈な悪臭が辺りを包む。よく(辺りの見えない探索者もその事実が予感できるだろう。)
SANチェック 1D3/1D6 見えてない場合は、0/1D3で良い。しかし、懐中電灯など光源がある場合は正常値
唖然としている探索者達は、ある事に気付くだろう。
朽木の死体から何かが蠢いている事に
それは、一見して見れば、ただの植物だった。しかし、みるみるうちにそれは、急激に成長して人間と同じサイズにまで成長する。その枝、幹に目や唇のない口が牙をむきだしながらびっしりと埋め尽くされている。
人間と同じサイズにまで成長すると成長の勢いは少し収まるがゆっくりと成長していく。
SANチェック 1/1D10
倒す、逃げるを選択し、屋敷から出ると何故か屋敷が燃え始める。
屋敷は、見る見るうちに燃え上がり、建物が崩れていく
そして、遠くからサイレンの音が聞こえはじめる。※探索者は逃げることをお勧めする。
探索者が立ち去ろうとするその瞬間、ニャルの寵愛を受けている探索者の耳には「ふふふ」という笑い声が聞こえてくる。
後日談
その後、探索者達が逃走するなら別に警察に捕まる事もなく、無事に帰宅できる。
もし、警察が来るまで待っているのなら、放火と殺人の疑いで数日事情聴取を受けることになるだろう。(中には死体が発見されるからね)
※ただ、まあ、そこで捕まっても興ざめなのでなんやかんや理由を付けて生還エンドで良いと思います。
その後、転生教は、あの町から姿を消した。指導者を失って消滅したのか、また別のところで活動を始めるのかは、探索者は知る由もない。
KP様へ
以上がクトゥルフシナリオ「愛でるもの」のシナリオです。
今回のシナリオは、柊木神社をある程度怪しくしつつ、『転生教』が犯人だと発覚してもらうシナリオになってます。
なので、シナリオ上で柊木神社に注意を向ける情報も多く存在します。
その辺りを意識していただけるとより難易度が上がるかと思います。
クリア方法なのですが、
種の除去のために『呪文 光を灯す』で自身の体を光らせ種を殺すのが正攻法です。
しかし、『転生教』に入ったふりをして一泊すると朽木が種を抜き出してくれます。
その後、帰宅するなり、朽木の家を訪ねると問題なくクリアできます。
朽木と戦わないという選択肢もあります。
その場合は、朽木が死になんやかんやあってきっと地獄の植物も死んでしまうでしょう。
おまけ
<神社イベント>(BAD END確定)
おそらく、ほとんどありえないのだが、神社が実は黒幕だったと勘違いした探索者が神社に向かうと関係者以外立ち入り禁止だと言われはいる事が出来なくなる。
これは、柊木神社の伝統の儀式『退魔の儀』のためなのだが、非公開の方なので地元住民に聞かないと教えてもらえない。
そして、ニャルの寵愛を受けた探索者の後ろで「いまなら、まだ、大丈夫よ。」という声と共に何かが落ちる音がする。振り向くと足元には、マシンガンが落ちている。
FNP90 (サブマシンガン)
初期命中率 15 連射可能 ダメージ2D6 弾数50 耐久10 故障ナンバー 98
サブマシンガンを拾った場合、探索者は、POW×3のロールに失敗すると疑心暗鬼に陥る。近づいてくる人間が怪物に変わり襲い掛かってくるように感じる。
POWの値だと分からない方が良いのでただ1D100を振らせると良いと思う。
これは、ニャル様が探索者に魔術をかけているのだがその抵抗のロールである。
サブマシンガンを持っていると探索者の存在に気付いた男が探索者に近づいてくる。
抵抗に失敗した探索者は、男の手に持った箒が刃物のように見え、今にも襲ってくるように感じる。もし、ここで戦闘に入ってしまった場合、探索者は、神社の人間すべてが探索者を殺そうとしているように感じてしまう。
逃げる選択肢を取った場合、しばらくの間、逃走するも探索者は、警察に捕まり、芽が出てしまい死亡する。
他にも神社の人間を皆殺しにしてしまい。正気に返った探索者がSANチェックを行い
1D10/1D20の正気度を失い、芽が出て死亡する演出もあり。
死亡ルート
死亡する時は、体内に芽が残っている場合、発芽するのでその描写が必要である。
芽は、光を浴びると成長が止まるが、それまでは、際限なく成長し続けるため、脂肪の演出は、盛大にやると良いと思います。
0コメント